梅原猛 著『人類哲学序説』
(岩波新書)
27p. 『日本語の動詞は、四分の三ぐらいはアイヌ語で説明できる。「ある」と「くる」という動詞もアイヌ語にあります。「クル」というのは、アイヌ語では「影が見える」「影が近づいてくる」という意味に使われています。… 形容詞や副詞は時代によってかなり変わるのですが、動詞というものは、そうは変わらない。変わりにくいという特徴を持つ動詞に、非常に類似語が多い。そう考えると、日本語は、縄文語の面影をたぶんに受け継いでいる。』
32p.『アイヌの思想のなかでは生まれ変わるのは人間だけではないのです。先ほど述べたように、万物、動物も植物も、土器までも生まれ変わってくるという思想です。…
まさに「草木国土悉皆成仏」の思想なのです。』
(岩波新書)
27p. 『日本語の動詞は、四分の三ぐらいはアイヌ語で説明できる。「ある」と「くる」という動詞もアイヌ語にあります。「クル」というのは、アイヌ語では「影が見える」「影が近づいてくる」という意味に使われています。… 形容詞や副詞は時代によってかなり変わるのですが、動詞というものは、そうは変わらない。変わりにくいという特徴を持つ動詞に、非常に類似語が多い。そう考えると、日本語は、縄文語の面影をたぶんに受け継いでいる。』
32p.『アイヌの思想のなかでは生まれ変わるのは人間だけではないのです。先ほど述べたように、万物、動物も植物も、土器までも生まれ変わってくるという思想です。…
まさに「草木国土悉皆成仏」の思想なのです。』