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お気に入りのフレーズ『禅のこころ』

『禅のこころ』(その詩と哲学)
竹村牧男著 筑摩書房・ちくま学芸文庫
165p. 仏について議論したり、単に禅定を修して無念無想を深めるよりも、もっと大事なことがある。それは、今、ここでおのずからなすべきことをなすということである。
168p.『無事是れ貴人なり』
無事とは営為を用いないこと、何かをもとめてはからうことをしないことである。それは何もしないこととはちがって、自我に根ざす、一切のはからいを放下することなのである。…何ものも求めないあり方、求めないことも求めないあり方、そういう、凡夫の日常を超える日常に、覚者の全体作用が閃く。…否定の極みとして、はからわないことをもはからわない「そのまま」にあるとき、真実の自己は最も十全に己を生きることになる。それが臨済のいう、「無事是貴人」ということであろう。臨済はいう。「無事是れ貴人なり。ただ造作することなかれ、ただ是れ平常なれ」。ただそのままに生きることを愚者は笑うかもしれない。ただし、その無事の生は、たとえば「一日不作、一日不食」の生と決して異なるものではないはずである。





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