『白隠禅師の気功健康法』
— 新呼吸法「時空」実践のすすめ —
帯津良一著 佼成出版社
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111p.「虚空——白隠さんの真骨頂」
孟軻氏の謂ゆる浩然の氣、是をひきいて臍輪氣海丹田の間に蔵めて、歳月を重ねて、是を養て無適にし去て、一朝乍ち丹竃を掀飜する則は、内外中間、八紘四維、總に是一枚の大玄還丹。此時に當て初めて、自己即ち是天地に先つて生ぜず、虚空に後れて死せざる底の眞箇長生久視の大神仙なることを覺得せん。是を眞正丹竃功成る底の時節とす。
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「浩然の気」を臍下丹田におさめて年月を重ねると、いつしか内なる生命と時空を超えて広がる虚空、大いなるいのちが一体となって虚空いっぱいの大きな仙薬となってしまうというのです。
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218p.「“場”の本質」
そこで、まず身体も場の一つの形態と考えたらどうでしょう。私という生命場がこの地球にやってきて、ここで生活を可能にするためにエネルギー場の一部を割いて身体という目に見える存在をつくったのではないでしょうか。
そして、人間という場は環境という場の中の存在でもあります。人間は家庭、学校、職場、地域社会、自然環境、国家、地球、宇宙、そして虚空などの場の中に重複して存在しています。
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予感と直感こそ、虚空の大いなるいのちと内なる生命を繋げるものであり、あるいは無意識の世界と意識する世界を結びつけるものではないかと考えています。
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